四極会会長挨拶
～１2，１０４人、すべての四極会会員の皆さんへ～
一般財団法人四極会会長
石川 公一
１ 今年は経済学部創立１００周年
新年明けましておめでとうございます。
四極会員の皆様にはお健やかに新年を迎えられたことと存じます。
「経済学部創立１００周年」の年、令和４年を迎えるに当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
一昨年来、新型コロナウイルス感染症拡大のため、関係会員が一堂に会して評議員会や各支部の総会を開くことができず、オンラインにより開催するなど、同窓会活動は厳しい状況に置かれております。このような状況下にはありますが、実行委員会は100周年記念事業の計画を具体化し、旧年中に黒土始記念講堂のオープン（202号教室の改築）、4回の経済トップセミナー開催など、記念事業を着実に実施きております。
また、会員皆様のご協力により募金活動も進み、目標額1憶3千万円に対して、昨年11月末現在で1憶4千万円となっております。ご協力いただいた会員の皆様に、心から御礼申し上げます。なお、当初3月31日までとしていた期限を、記念式典を挙行する前日、6月24日までといたしましたので、今後とも格段のご支援をお願いいたします。
ご案内のとおり、昭和３２年５月５日に発足し、平成２０年１２月１日には一般財団法人となった四極会は、高商、経専、大分大学経済学部の卒業生相互間における世代間交流などによる会員の相互研修、親睦等に関する事業を行うことを主たる目的としています。
私は、この「目的」を着実に実現し、四極会のさらなる発展を図るため、今後とも、会員の皆さんのご意見を真摯にお聴きしながら、同窓会活動の活性化に向けてより一層努力してまいりたいと考えています。
これからも、会員の皆さんのご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします。
四極会は、いま、母校「高商、経専、経済学部」への想い、「母校愛」と、「１００周年記念基金」の募金活動などを通じて強められた「四極会」の会員の「絆」（卒業期別の同期の「絆」、運動部、文化部、思学会活動等のＯＢの「絆」）という、物心両面にわたる、大いなる「遺産」を次の世代へ、という「基本的」視点に立つことが求められています。また、これからの四極会の運営に当たっては、「100周年記念事業」に取り組む中から必然的に生まれてきた「会員ファースト、支部ファ－スト」という、これまでの支部と本部との関係の「在り方」を大きく転換させる、「四極会」活動の「新しい」視点に立つことも必要です。これら二つの、いわば「複眼的」な視点に立って、経済学部と一体となり「１００周年記念事業」に取り組むとともに、これからの「四極会」の適正かつ円滑な運営を図っていく必要があると考えられます。
もちろん、１００周年を迎えるのは、大正１１年(１９２２年)以降、高商、経専とその歴史を紡いできた経済学部であり、同窓会である「四極会」の立ち位置とはいかなるものか、創立１００周年を契機に、改めてその存立の意義についても考えてみる必要があります。
２ 創立１００周年に向けた、これまでの、また、これからの取組
（１）いよいよ迎える記念式典・記念事業
記念式典・記念事業の詳細については、令和3年1月に発行した会報「四極」120号やホームページを是非一読くださるようお願いします。
・令和４年６月24日まで
ア 大分大学経済学部棟及び敷地内の整備等
- 100周年記念碑建立
- 上野丘（現大分県立芸術文化短期大学敷地内）に遺る旧高商門柱のレプリカ設置
- アーカイブルーム整備
- 2月17日 第5回経済トップセミナー開催
イ 新聞広告
- 6月上旬 大分合同新聞に2ページにわたる広告掲載
「時代を超えて、これからも」
ウ 6月25日の記念式典を中心とする事業
- 記念式典 6月25日 iichiko総合文化センター
10:30 評議員会、全国支部長会議
13:30 記念式典（音の泉ホール）
15:30 記念講演会（音の泉ホール）
講師：直木賞作家 安部龍太郎氏
18:00 祝賀会（ホテル日航大分オアシスタワー） - 関連行事
前夜祭 6月24日 大分駅前のお部屋ラボ祝祭の広場において学生を中心とする音楽等のパフォーマンス
四極会芸術文化祭「自遊展」 6月22日～26日 記念式典会場１階のアトリウムプラザ
記念ツアー
6月24日 宇佐神宮・富貴寺
6月25日午前 上野丘・旦野原を巡る母校訪問
6月26日 臼杵石仏、城下町巡り
記念ゴルフ大会
6月26日 竹中カントリークラブ
エ 100周年記念誌発行
（２）100周年に向けたこれまでの取組
これまでの取組の状況は以下のとおりです。
・平成２７年９月１８日
理事会の議決により「二つ」の委員会を設置
①「支部と本部の在り方等に関する委員会」
②「１００周年記念事業準備委員会」
・平成２９年７月１日
一般財団法人「四極会」第９回評議員会、支部長会議において、「支部と本部の在り方等に関する委員会」「１００周年記念事業準備委員会」からの「答申」を承認、決定。
・平成２９年１０月１日
大分大学経済学部と「四極会」が共同設置した、「１００周年記念事業実行委員会」発足。
委員長 野々下俊昭 理事
副委員長 帆足三郎 理事
今後、１００周年記念事業を円滑に実施するためにも、「支部と本部の在り方等に関する委員会」の「答申」にそった支部活動活性化事業を決定し、漸次、これを実行していくとともに、「１００周年記念事業準備委員会」の「答申」にそった１００周年記念事業の具体的な内容、実施方法等を決定し、開始するため、次の「四つ」の小委員会を設置し、その具体的な取組について、検討。
①「記念式典小委員会」委員長 石井まこと教授
②「記念事業小委員会」委員長 高見博之教授
③「記念募金推進小委員会」委員長 玉井鉄之理事
④「広報小委員会」委員長 帆足三郎理事
・平成３０年７月２９日
一般財団法人「四極会」第１０回評議員会、支部長会議において、「大分大学経済学部創立１００周年記念事業実行計画」を承認、決定。
・平成30年7月30日
全国の会員に向け、募金趣意書等発送。
・平成31年4月1日
100周年記念事業の一環として四極会ホームページをリニューアルオープン。
・令和元年5月10日
大分県内拡大支部長会議において100周年に向けた意志確認。
・令和元年7月６日
一般財団法人「四極会」第１1回評議員会、支部長会議にあわせて「全国支部長・顧問・参与会議を開催。100周年に向けた決起集会。
・令和元年9月30日
大分合同新聞の見開き2頁に100周年の全面広告掲載。
・令和元年10月28日
全国の会員に向けて2回目の募金依頼書発送。
・令和元年10月22日、11月11日～17日
100周年記念プレイベントとして芸術文化祭「自遊展」を開催。
・令和元年10月25日
100周年記念事業実行委員会において委員の一部交替を承認、募金状況等に基づいて今後の進め方を協議。
・令和2年2月～3月
大分県内主要金融機関と報道機関に依頼し、募金の協賛を得る。
・令和2年7月
第12回評議委員会を書面審査により開催し、100周年記念事業について今後の取り組み方針を承認。
・令和2年10月
第3回目の募金依頼書を全会員に発送。
・令和2年10月17日、10月26日～11月1日
100周年プレイベントとして前年に引き続き自遊展（芸術文化作品展示会、大分の歌音楽祭）を開催。
・令和3年1月
会報「四極」の100周年記念号を発行し、全会員に送付。
・令和3年9月30日
黒土始記念講堂オープン式典を挙行。
・令和3年8月30日
100周年記念公園を整備。
・令和3年9月～12月 経済トップセミナー開催
9月29日 大分県知事 広瀬勝貞氏
10月21日 前日本銀行総裁 白川方明氏
11月18日 サッポロビール㈱代表取締役社長 野瀬裕之氏
12月 9日 九州電力㈱代表取締役 社長執行役員 池辺和弘氏
・令和3年10月4日～10日
プレイベントとして「自遊展」（芸術文化祭、オンラインによる大分の歌音楽祭）を開催。
(3)「１００周年の意義」についての会員への周知
「次なる」１００年に向けて、いま、改めて、経済学部「１００周年の意義」が問われており、最も重要なことは、経済学部、「四極会」を問わず、関係教職員、「四極会」会員が、世代を超えてこれを共有することであると考えられます。
いまや、母校「高商、経専、経済学部」への想い、「「四極会」の会員間の「絆」という、大いなる「遺産」を次の世代へ確実にバトンタッチすることが求められています。
このため、本部、支部を問わず、「四極会」活動のあらゆる局面において、世代を超えて「四極会」会員に対し、「１００周年の意義」について繰り返し周知する必要があります。
３ 「次なる」１００年に向けて
(1)記念募金の目的、使途の明確化
今回の「１００周年記念募金」については、極力、本部、支部を問わず、「四極会」の日常の運営に要する経常経費には使わないよう努めます。
即ち、本部経費の削減に努めるとともに、各支部活動の充実・強化に対する支援、ひいては支部及び会員へ還元するよう努めます。
そのため、例えば、本部役員と支部代表者からなる「１００周年記念基金運用委員会」(仮称)の立ち上げ等について検討します。
(2)「四極会」の財政の健全化、財政基盤の確立
会費収入を確保し、年度の支出は、当該年度の収入で賄うという基本的考え方を確立し、本部、支部を問わず、この考え方を浸透させ、徹底します。
そのためには、会員１人当たり２，０００円の会費の確実な納入を図ります。
なお、平成３０年度から、経済学部入学時に納入していただく「四極会」入会金を従来の１２，０００円から２０，０００円に引き上げています。
(3)「四極会」の会員に対するサービスの「量的」、「質的」な向上
高度情報社会、インターネット社会の本格的な到来に対応し、平成３１年４月１日から、会員名簿の管理、会報「四極」の掲載、その他「双方向性」を持たせた運用などにより、ホームページの充実を図りました。今後さらにコンピュータ、パソコン、インターネット等の積極的な活用を図り、会員に対するサービスの「量的」、「質的」な向上を目指します。
おわりに
１２，０００人四極会会員の皆様方のご健勝と「四極会」の益々の発展、１００周年記念事業の成功を心からご祈念申し上げ、令和4年の年頭のご挨拶とさせていただきます。
